黒電話をBluetooth化してハンズフリー機器として使う①
タイトルにあるデバイスを作成してみたくなったため、アナログ回路の勉強を兼ねて実施しました。
これまでは組み込み系の回路設計が中心だったので、オペアンプやらトランジスタやらはほとんど使わず、マイコンとモジュールの組み合わせたデジタル回路ばかりでした。(正直なところ、電源回路やステレオアンプ等を自社設計する以外はこれで十分かと)
とはいえ、回路設計者の端くれとしてアナログ回路の知識がないのは片手落ち…ということで構造がシンプル、且つ音声信号を扱う通信回路ということで黒電話用のデバイスを設計することでアナログ回路の勉強になるかなと考えました。
こういった背景があるため、設計情報だけでなく途中で実施した勉強を兼ねた簡易実験についても紹介していきます。完結はいつになることやら…
【今回の概要】
黒電話とアナログ回線の仕組みについて整理して、どのようなデバイスを作るかを検討します。
【黒電話の仕組み】
丁寧に説明してくださっているサイトをいくつか見つけましたのでご紹介します。
電話の仕組み ⇒「なひたふ新聞」様 http://www.nahitech.com/nahitafu/mame/mame5/telephone.html
ダイヤルの仕組み ⇒「ひろぶろ.com」様 http://hiroe.hatenablog.com/entry/2013/12/23/223826
本件のために調達した黒電話は「601-A2」ですが、これは「600-A2」のコストダウン版で回路は同じだそうなので、上記サイトを参考に設計検討しています。ちなみに「601-A2」を分解しましたところ回路図は入っていませんでしたが、機構部分は上記サイトの写真と同じものが入っていました。
【デバイスのコンセプト】
黒電話を改造してBluetooth化されている方のブログは見つけたのですが、黒電話に一切の改造をせずに電話線を接続するだけで使えるようになる回路はなかったので、これでいきます。
- 黒電話には一切改造しない。接続は電話線のみ。
- スマホとBluetoothで接続。プロファイルはHFPを使用し、音声の送受信だけでなく電話の発信応答にも対応する。
- 電話が着信すると黒電話のベルが鳴る。
- 黒電話をダイヤルして数秒待つと、接続したスマホからダイヤルした番号に発信される。
- 回路の起動時間を短くするためにLinux搭載のマイコンは使用しない
- リチウムイオンバッテリーで駆動するように設計する。
ハードル上げすぎかも…
【次回の予定】
黒電話のベルを鳴らす回路を検討します。
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