Fritzingの使い方
概要
Fritzingとは回路CADソフトの一つで、初心者、特にArduinoで電子回路やマイコンを勉強している方にお勧めです。
ブレッドボードやユニバーサル基板の配線を実物そっくりのイラストで設計できる機能はFritzingにしかなく、完成予想図や実験結果をイラストで表現するのに便利です。またプリント基板を設計する機能もあり、市販の電子回路のような基板をオリジナルで製作することも出来ます。
回路は実際に動かして感覚をつかむだけでなく、回路図を見ながら論理的に設計するスキルも必要なので回路CADはいずれ必要になってくると思います。
動作環境はWindows、Mac、Linuxに対応しています。
製品版は8ドルで購入できますが、製品になる前の古いバージョンであればGithubで無料公開されています。
この記事を書いた時点では古いバージョンでも問題なく使用できます。
デメリットとしては、プロ用途にはあまり普及していないのでネットで手に入る部品の種類が少ないことです。Arduino向けの部品だと逆に種類は豊富ですが、中級者以上が使う部品になると途端に種類が少なくなります。プロもよく使うCAD(KiCADやEagle等)だと、大手の専門商社が自社で販売している部品データを作って公開しています。
とはいえ部品データは自分で作ることも出来るので、データが無いので基板が設計出来ないということはありません。
インストール方法
以下リンク先のブログは解説が丁寧で分かりやすいです。
※Windows向けの解説です。
インストールと言ってもダウンロードして解凍するだけなのでお手軽です。
Windows版は下図の黄色ラインのところをクリックするとダウンロードできます。
Raspberry Pi Picoを使う方法
Fritzingには電子部品のシンボル・イラスト・端子の名前等の情報が部品単位で登録されており、登録済みのものはドラッグ&ドロップで使うことが出来ます。この部品データのことを「部品ライブラリ」と呼ばれています。
Fritzingのデフォルトの部品データの中にはRaspberry Pi Picoが入っていません。なのでRaspberry Pi Picoを使った設計をするためには部品データを追加する必要があります。
Raspberry Pi Picoの部品ライブラリのダウンロード
解説サイトのリンクをクリックすると以下のページが表示されるので、「Raspberry Pi Pico and Pico W」をクリックします。
Pico、Pico Hの場合は以下の場所にダウンロードリンクがあります。
Pico Wは以下の場所にダウンロードリンクがあります。
部品ライブラリを追加する
部品データを追加する方法は下記リンク先が説明が丁寧です。
この記事を書いた時点では部品データのダウンロード方法が少し変わっていたので、前項でダウンロードしたファイルを使用してください。
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