ニキシー管時計を作ってみた
過去に作ったものですが、知人数人に見せたところ好評だったので紹介させて頂きます。
MCUはRaspberryPiを使っており、駆動回路は自作基板です。(180V電源だけは設計が大変なのでキットです)組込系が専門でプログラミングはC言語ばかりなのでPythonに慣れておらず、勉強しながらプログラムを作成しました。今では自室に置いてVPNサーバー、WEBサーバーのテスト環境として使っています。
アナログ時計は既製品のムーブメントを使っています。モータ部分の電極をリード線で引き出しているので、将来的にはRaspberryPiを使って電波時計として稼働できるようにしたいですね。針の位置検出で良い方法が思いついたらですが。現時点では乾電池で普通に動かしているので定期的に手動で時刻合わせです。
アナログ時計の奥の歯車は3Dプリンターで出力してスプレー塗装しています。歯車の一つがステッピングモーターに繋がっているので1秒に1回ガチャっと動きます。歯車の設計は初めてだったのですがバックラッシュの設定が難しいですね…。3Dプリンタの出力精度のこともありバックラッシュをかなり大きめにしています。
配管と圧力計は飾りです。スチームパンクということで付けました。圧力計も動くようにしたいんですが、そのためだけにコンプレッサーと空圧機器を準備するのはやり過ぎかなぁ…と。
これを作ったきっかけは妻との出会いから始まります。妻の職業はデザイナーなのですが、初デートの時に趣味で電子工作をしていてニキシー管で何か作りたいという話になりました。その時に妻がデザイン、私が設計と製造で時計を作ってみようということになりました。
そこから暇なときに少しずつ時計を作っていたのですが、結婚式の準備を始めた時に「あの時計を完成させて演出に使ったら面白い」ということで一気に完成させました。写真は結婚式場で実際に動かしたときの写真です。式場は明治の頃に建てられた洋館だったので雰囲気と合っていましたし、参列頂いた方にも好評だったので嬉しかったですね。
ニキシー管には時計機能だけでなく、カウントアップタイマー機能も付けています。ちょっと恥ずかしいのですが、披露宴で「二人が夫婦として過ごす時間を今からカウントしていきます」と二人でカウントスタートのスイッチを入れる、という演出をしました。写真はその演出から719秒後に撮影していることになります。(今では色々改造してカウント機能がなくなっています。親戚にバレたら揶揄われるかも)
今後も商品開発以外でも何か面白いものを作ったらアップしていきます。
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